
昨年、創立55周年を迎えた音楽レーベル「ECMレコード」の日本初のエキシビション「Ambience of ECM」が、東京・九段ハウスでの初開催に続いて、第2回を京都・京都新聞大原山荘で期間限定開催。
1969年にマンフレート・アイヒャーがドイツ・ミュンヘンで創設したヨーロッパを代表する音楽レーベル、ECM(「Edition of Contemporary Music」の略)。”The Most Beautiful Sound Next To Silence (沈黙の次に美しい音) “をコンセプトに掲げ、他のレーベルとは一線を画す、その透明感のあるサウンドと澄んだ音質、洗練された美しいジャケット・デザインなどが世界の多くのファンを魅了してきた。
昨年12月、レーベル創立55周年、そして1984年にスタートしたクラシック・シリーズの「ECM New Series」が創立40周年を記念し、日本初のエキシビション、「Ambience of ECM」を東京・九段ハウスで初開催。そして、第2回の同エキシビションを5月8日(木)から5月11日(日)までの期間限定で京都・京都新聞大原山荘にて開催される。
「Ambience of ECM」をテーマにECMのサウンドを環境の響きで楽しむプロジェクトで、レーベル第1弾作品のマル・ウォルドロン『フリー・アット・ラスト』(1969年)から、ECM New Seriesのクラシック/現代音楽まで、多彩で広大なECMの世界を、5組の選曲家が大原山荘のそれぞれのリスニング環境に合わせて選曲。環境に合わせてオーディオシステムも選定することで、全く異なるリスニング体験を提供する。
そして、今回は九段ハウスで展示をした、ドイツからの貴重なアート作品や選曲家によるプレイリストに加え、ドキュメンタリー映画『ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン――ジャズが生まれる瞬間――』の特別上映&トークや、くるり・岸田繁の企画「岸田繁アンバサード・ストリングス」による、ECM NEW SERIESに収録されているクラシック曲を演奏する弦楽コンサートも開催され、京都の原風景が残る大原山荘の特別な環境で、五感を使った体験を提供する。
入場料は無料。
予約はPeatix特設ページにて受付
https://peatix.com/event/4340169
【開催概要】
名称:Ambience of ECM@OHARA SANSO(KYOTO)
日程:2025年5月8日(木)‐11日(日)
開門時間:14:30
開始時間:15:00‐18:00(所要時間2時間程度、事前予約制)
人数:各回30名限定
会場:大原山荘 (京都府京都市左京区大原上野町238)
注意事項:館内では一部裸足となるプログラムがございます。靴下等脱ぎやすいお履物でお越しください。
主催:東邦レオ
企画:石井りか、原雅明、玉井裕規
選曲:岡田拓郎、岸田繁、原雅明、三浦透子、SHeLTeR ECM FIELD (Yoshio + Keisei)
協賛:ユニバーサルミュージック合同会社
協力:Audio-Technica、Qobuz
企画協力:dublab.jp / epigram inc.
【コンテンツ】
◎Listening
お庭や館内を回遊しながらリスニングスポットをECMの世界観で繋ぎ、
選曲家によるプレイリストを特別な環境でゆっくりと堪能していただける。
◎Exhibition
ECMが保有する貴重なポスターアートワークを特別展示。
◎Special Contents
映画『ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ――ジャズが生まれる瞬間――』上映&トーク。
現在劇場公開中のドキュメンタリーを特別上映。ECMを代表するギタリストの一人である、ヤコブ・ブロを通じて、現代ジャズの深淵に迫る本作は、ECMの世界観を表現しながらに、ビギナーにもその魅力を体験させる力作。日本公開にも協力した原雅明氏によるトークも併催される。
上映日程:5月8日〜9日
トーク:原雅明
弦楽4重奏
岸田繁アンバサード・ストリングスによる、ECM収録曲のコンサート。本プロジェクトの選曲家の一人である、くるり岸田繁氏企画による、弦楽コンサート。
ECM NEW SERIESに収録されているクラシックから選曲し、コンサートを開催。
開催日時:5月10日〜11日
トークセッション:5月10日/岸田繁×菅野薫・5月11日/岸田繁
◎Food & Drink
照月
お料理の提供は、京都・下鴨の料理屋「照月」。下鴨の本店では四代にわたり受け継がれる空間で、季節を映したお料理をお楽しみいただける。
◎Venue
京都新聞大原山荘
四季折々の美しい風景に包まれながら、歴史と文化に触れられる特別な場所、京都「大原山荘」。里山の自然の中に静かに佇み、まるで時がゆっくりと流れるような、心安らぐ空間。日本の伝統文化が今も息づき、格式ある迎賓館や茶室があり、周辺には平家物語ゆかりの「寂光院」や、美しい苔庭で知られる「三千院」など、歴史ある寺院が点在し、静かに時を重ねてきた京都の姿を感じることができる。