1月30日の放送は、ringsのレーベル・プロデューサーを務める原 雅明による番組 “rings radio” の第13回目。今回は先頃ringsからリリースされたばかりの、日本をテーマにしたMark De Clive-Loweの2枚組アルバム『Heritage I&II』を紐解くべく、関連するさまざまな音源を中心に、今後リリース予定の音源もいち早く紹介していきます。また、後半はdublab.jpで新番組『Japanese Ambient Journey』を3月からスタートさせるYui Onoderaを迎えて、日本の環境音楽についてトークと音楽をお届けします。
dublab.jp Radio Collective #190 “rings radio” @ excite cafe
日時:2019年1月30日(水曜日)20:30〜22:00
labrat DJ : 原 雅明
Guest: Yui Onodera
会場:excite cafe
※現場へのご参加はできませんのでご注意ください
■ Mark De Clive-Lowe『Heritage I&II』(rings RINC46)
www.ringstokyo.com/markdeclivelowe
■ Yui Onodera
プロデューサー/サウンドアーティストとして、エクスペリメンタル・エレクトロニックミュージック、モダンアンビエントの分野で国際的に活躍。これまでにドイツの名門KOMPAKTをはじめとするSerein(英)、Baskaru(仏)など欧米各国より多くの作品を発表。電子音とプロセッシングされた器楽音、フィールドレコーディングによる環境音を融合させるスタイルで、幅広い音のパレットを使用したレイヤリングと合成のプロセスを通して、複雑に練り込まれたテクスチャーとハーモニーで彩り豊かな音の雲のような独特のサウンドを構築する。2016年、日本の雅楽で用いられる邦楽器「笙」を石川 高に師事。これまでに武蔵野美術大学、立教大学などでサウンドアートの教鞭をとる。
ソロワークのほか、英国ロイヤル・バレエ団作曲家Scanner、バージニア・コモンウェルス大学教授Stephen Vitiello (12k)、To Rococo RotのRobert Lippok (Raster-Noton)など様々な分野のアーティストと協働。またメディア/ハイブリッドアートの分野にて、インスタレーションを通じたアート作品制作を中心とするnorの創設メンバーとして、空間/映像/音など様々な表現領域における手法と技術の混交によるインスタレーション制作も行う。主な展覧会に『Open Space 2017』(NTTInterCommunication Center [ICC])、『MEDIA AMBITION TOKYO 2018』、『MUTEK.JP×UltraSuperNew Gallery』など。
音楽と建築を学び、建築音響設計家として活動した後、作曲家として国内外の映像音楽、映画/舞台やプロダクト/UIサウンドデザインや、建築音響と音響芸術の両方に精通するため、環境デザイン領域におけるサウンド表現のコンセプトデザイン/プロデュースなどサウンドに係る広い表現領域のコミッションワークも手掛ける。そのうちの一つである航空機のためにサウンドプロデュースしたプロジェクトは、アジア地域最大級のクリエイティブ/コミュニケーションフェスティバルSpikes Asia 2018:Radio & Audio部門にてSilver Spikeを受賞。
■ Masaaki Hara
音楽の物書き。
レーベルringsのプロデューサーやRed Bull Radio「Tokyo Tangents」の選曲、LAの非営利ネットラジオ局の日本ブランチdublab.jpのディレクター、DJも務め、都市や街と音楽との新たなマッチングにも関心を寄せる。新著『Jazz Thing ジャズという何か——ジャズが追い求めたサウンドをめぐって 』(DU BOOKS)。
www.ringstokyo.com
www.redbullradio.com/shows/tokyo-tangents