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dublab.jp Radio Collective #141 ”KOMPAKT特集” @ Red Bull Studios Tokyo(16.12.23)16.12.23


ドイツ電子音楽シーンを牽引する名門KOMPAKT。20周年を経たいまも尚、多くの支持を獲得しながら、The OrbやThe Fieldなど先進的なアーティストを世に送り出してきたKOMPAKTレーベルのオフィシャル特集プログラムをRed Bull Studios Tokyoにて公開収録。
これまでKaito名義にて数々の作品を発表してきたHiroshi Watanabe (aka Kaito)と毎年恒例の人気シリーズ『Pop Ambient 2017』に参加のYui Onoderaによるそれぞれ異なる立場とKOMPAKT観による自由な発想のクロストークとKOMPAKT作品を紹介してゆきます。また、前半はKOMPAKT音源のみを使ったDJ 蟻によるDJセットをRed Bull Studios Tokyo Hallの素晴らしい音響環境で楽しむリスニングタイムとなります。

dublab.jp Radio Collective #141 ”KOMPAKT特集” @ Red Bull Studios Tokyo
日時:2016年12月23日(金) 20:00〜22:00
会場: Red Bull Studios Tokyo Hall 東京都渋谷区渋谷1-3-3-5F ※5階のホールです)
入場無料 ※予約の必要はありません。お席には限りがありますので、来場できない場合もございます。予めご了承ください。

出演:Hiroshi Watanabe (aka Kaito), Yui Onodera, 原 雅明

■Musical Selection(20:00〜20:30)
DJ 蟻

■Talk Program (20:30〜22:00)
Hiroshi Watanabe (aka Kaito)×Yui Onodera × 原 雅明

 

■ HIROSHI WATANABE aka KAITO (Transmat / Kompakt)
ドイツ最大のエレクトロニック・レーベルKompaktより長きに渡り日本人アーティストとしてKaito名義の作品を発表する傍ら、ギリシャのKlik Recordsからも作品をリリース。2002年に制作したKaitoの1stアルバム『Special Life』に収録された「Intension」がFrancois K.のミックスCDに収録されるなど瞬く間に大反響を呼び、14年以上が経過した現在も色褪せることのない名曲として語り継がれている。その後、Kompaktのコンピレーション・アルバムにも収録された表題曲を含む2ndアルバム『Hundred Million Light Years』を発表。この2枚のアルバムで一躍Kaitoの名は世界中に浸透し、バルセロナのSonar Festivalなどのビック・イベントでライヴを披露した。Kaito名義のオリジナル・アルバムでは常に対になるビートレス・アルバムも制作され、繊細かつ美しい旋律により幅広い音楽ファンに受け入れられている。3rdアルバム『Trust』に対しての『Trust Less』では更にアコースティックな要素も取り入れ、リスニング機能をより高めた作品となった。本名のHiroshi Watanabe名義では自身最大のセールスを記録した1stアルバム『Genesis』に続き、2011年に『Sync Positive』を発表。タイトルが示す通り、リスナーを鼓舞させる渾身の作品となっている。またリミックスを機に交流を深めてきた曽我部恵一との異色コラボレーション・アルバム『Life, Love』ではメランコリックな音像と歌声が溶け合った叙情的なサウンドで新境地を切り拓いている。一方、ニューヨーク在住時代に出会ったグラフィック・デザイナー、北原剛彦とのダウンテンポ・プロジェクトTreadでは、シンプルで柔らかい上音と乾いたビートの融合を絶妙のバランスで確立し、ハウス、テクノ、ヒップ・ホップなどジャンルの壁を越えて多方面から注目を浴びることに。限定生産された5枚のアルバムと4枚のEPは不変の価値を持つ名盤として知られている。2013年にはKompakt設立20周年を記念して制作された2枚組DJミックス『Recontact』を、更にKaito名義としては4年振りとなるアルバム『Until the End of Time』を発表。新生Kaitoとも言える壮大なサウンドスケープが描かれている。2016年初頭にはテクノ史に偉大な軌跡を刻んできたデトロイトのレーベルTransmatより日本人としては初となるEP『Multiverse』をリリース。主宰Derrick Mayの審美眼により極端に純度の高い楽曲のみがナンバリングされるため、近年はリリースそのものが限定的となっている中での出来事。EPと同名のアルバムは、さながら宇宙に燦然と煌めく銀河のようなサウンドが躍動する作品となっている。歴史を創出してきた数多のレーベルを拠点に世界中へ作品を届け続けるHiroshi Watanabe。日本人として前人未到の地へ歩みを進める稀代の音楽家と言えるだろう。

 

■ Yui Onodera
音楽家/サウンド・アーティスト。CRITICAL PATH主宰。立教大学、武蔵野美術大学兼任講師(2017年)。国内外の広告メディア、プロダクト/デバイス、建築空間やインスタレーション、インタラクティブコンテンツのためのマルチチャンネル / サラウンド立体音響など多様な分野に精通したサウンド・プロデュースを手掛ける。これまでにアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど世界各国より先鋭的なエレクトロ・アコースティック/電子音楽作品を発表。英『THE WIRE』、英『BBC Radio』など欧米各国主要メディアにて国際的高い評価を得る。ソロ活動の他、英国ロイヤル・バレエ団/作曲家Scanner、バージニア・コモンウェルス大学教授/サウンド・アーティストStephen Vitiello、ロシアのマリインスキー劇場管弦楽団員Vadim Bondarenkoなど様々な分野のアーティストとジャンルを横断するプロジェクトを協働。


www.critical-path.info

 
■ DJ 蟻 [ari] (moph records)
moph records所属。90年代中頃より大阪でDJ活動を開始。2001年から東京に拠点を移し、2006年に黎明期のmoph recordsに加入。Electronicaを中心にDJ PLAYする世界的にみても珍しいDJであり、原曲に捉われない独自の解釈でジャンルを超えて音を紡いでいく。フロアライクなDANCE MUSICからChillout、Ambient、Experimentalまで、POPからDOPEまで、ありとあらゆる音を自在に操るその独特の世界観には定評がある。国内外の様々なアーティストと共演し、野外イベント等への出演やDJ MIXの制作・監修なども行っている。

 

■ Masaaki Hara
音楽の物書き。
レーベルringsのプロデューサー。LAの非営利ネットラジオ局の日本ブランチ dublab.jpの運営も務める。
単著『音楽から解き放たれるために──21世紀のサウンド・リサイクル』、近編著『ザ・ドリーム・シーン 夢想が生んだ架空のコンサート・フライヤー&ポスター集』


ringsounds.tumblr.com

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