3月4日の放送は、Yui Onoderaによる日本の環境音楽に焦点をあてた番組『Japanese Ambient Journey』。第4回目のゲストは札幌を拠点に活動するJunichi OGUROさんをお迎えし、これまでに坂本龍一、大友良英らをゲストディレクターに開催された「札幌国際芸術祭」でのインスタレーションや、立体音響システムの社会実装として、東京スカイツリーのコニカミノルタプラネタリウムの43.4ch立体音響「SOUND DOME」プロジェクト、自身のライフワークとしている国内外の大自然でのフィールドレコーディング・ワークなど貴重なお話を伺います。
Japanese Ambient Journey vol.4
日時:2020年3月4日(水曜日)20:30〜22:00
labrat DJ : Yui Onodera
Guest: Junichi OGURO
■ Junichi OGURO
札幌生まれ。音楽領域を拡張するサウンドアーティスト、作曲家、サウンドアーキテクト、プロデューサー。 幼少から作曲を始めて国内の作曲コンテストで全国グランプリを受賞する。06年にベルリンへ渡り北京オリ ンピックや上海万博でのプロジェクトで音楽を担当したほかSONYやユニクロのCM等の商業音楽から、近 年では日本初の43.4chの立体音響の商業施設、コニカミノルタプラネタリウム”天空”をサウンドアーキテク トとして手掛け、 オープニング番組の音楽監督としても立体音響の作品を制作する。2017年の札幌国際芸 術祭では作家としても現代美術でサウンドアート作品の発表を行っており、札幌の大学では非常勤講師と してサウンドデザインやメディアートの講義を行なっている。また世界各地を巡りフィールドレコーディングを行い、そのアーカイブも含めて先端的な音をアウトプットする目的で設立されたアンビエント音響レーベ ル”43d”を主宰。 Ableton公認トレーナー。
■ Yui Onodera(KOMPAKT / ROOM40)
岩手県生まれ。プロデューサー/サウンドアーティスト。
音楽と建築を学び、建築音響設計家として活動した後、国内外のフィルム/舞台サウンドデザイン、オフィスや商空間などの社会/環境デザインにおけるサウンドUX設計/プロデュースを手掛ける。2018年に実装された航空機内の環境音楽プロジェクトではADFEST、Spikes Asia、AD STARSなど数多くの国際的クリエイティブ・アワードを受賞。エクスペリメンタル/サウンドアート、エレクトロアコースティックの分野にて、ドイツの名門KOMPAKT、Room40(AUS)など欧米各国より数多くの作品を発表。スペイン・バルセロナのオーディオ・ヴィジュアル・フェスティバル『STORUNG FESTIVAL』にてモーリッツ・フォン・オズワルド、ミカ・ヴァイニオ、フランク・ブレットシュナイダー、ニコラス・ベルニエらと共に出演など国際的に活躍。ソロワークのほか、英国ロイヤル・バレエ団作曲家Scanner、バージニア・コモンウェルス大学教授Stephen Vitielloなど様々な分野のアーティストと協働。2016年より日本の雅楽で用いられる邦楽器「笙」を石川 高に師事。これまでに武蔵野美術大学、立教大学などでサウンドアートの教鞭をとる。メディア/ハイブリッドアートの分野にて、インスタレーションを通じたアート作品制作を中心とするnorの創設メンバーとして、空間/映像/音など様々な表現領域における手法と技術の混交によるインスタレーション作品を制作。主な受賞に『PRESENT FUTURE Art & Technology Star Award 2019 : Installation Star Award』、『第22回文化庁メディア芸術祭 | アート部門 : Jury Selections prize』など。